UNISON SQUARE GARDEN Tour 2023 “Ninth Peel” next ライブレポ

ツアーの象徴ともなる一曲目は、ユニゾンの楽曲では2曲しかない斎藤さんが作詞・曲をした曲のひとつ『スカースデイル』 シングルの表題曲ではありながらもツアーではあまり演奏されないこの曲が一曲目に演奏されたのに驚いたと共に、20周年を目前としたユニゾンが、また「新しい」ユニゾンを見せてくれるのだろうと、わくわく…

少ししっとりとした曲とは打って代わって『天国と地獄』から始まり『恋する惑星』『BUSTE RDICE MISTERY』『23:25』『kaleido proud fiesta』と観客に休む隙を与えないかのように曲を続ける。『恋する惑星』と『kaleido proud fiesta』こそ最新アルバムの曲ですが、かなりのユニゾンファンでなければ知らないような曲をしれっと演奏していました。でも、フロアはどんどんボルテージが上がる一方でした。秋田、ましてや平日に300人のキャパの箱に足を伸ばしているファンだけあってか、有名な曲と知る人ぞ知る曲との間に盛り上りの差は全くないように感じました。

ここで、ユニゾン恒例ドラムソロ。いつも圧倒的なパフォーマンスを見せてくれる貴雄さんですが、今日は観客に向けた完璧なパフォーマンスというよりも、自分の中から溢れ出てきたパフォーマンスのようで、いつの間にかドラムソロでも体力を消費してしまい…

「けものみち、けも、けものみち」

息が多めの声で斎藤さんの短いMCが入って演奏されたのは『ここで会ったがけもの道』　観客からは歓声が上がっていました。

カップリング曲とは思えない盛り上りを見せた次の曲は最新アルバム収録の『アンチ・トレンディ・クラブ』　 あまり知られていないであろうカップリング曲を演奏し、その次には最新アルバムの曲を持ってくるあたり、どの客層も楽しめるように考えられてるなあと感じますね…

『きみのもとへ』『いけないfool logic』で観客に歩み寄って来たのかと思いきや、ここで『カオスが極まる』

ユニゾンの技術が詰まっているこの曲に、当たり前のようにヘトヘトにされ、暗転。やっと来た休憩時間に息を整えたり水分補給をしたりして、次の曲に身構えていたところ、『もう君に会えない』『夏影テールライト』とバラード曲が続きました。

『もう君に会えない』は今年の春頃に回ったツアー「Ninth Peel」では演奏されていなかった曲。ライブでも斎藤さんの透き通るような歌声に、全員が息をのんでいました。

セッションをはさみ、『ミレニアムハッピー・チェンソーエッジ』と『世界はファンシー』

『ミレニアムハッピー・チェンソーエッジ』の歌詞を借りるならば「制御不能」な2曲。

そして、最新アルバムの曲が続き、『プレースボトル・バイバイ』『スペースシャトル・ララバイ』

この2曲で、20周年を目前にしたユニゾンの意気込みのようなものが感じられました。

『プレースボトル・バイバイ』でライブを締めるものだとばかり思っていたのですが、田淵さんはそんな単純ではなかったようです笑

「ラスト！」

『invisible sensation』では最後の力を振り絞られていた私ですが、ステージ上の御三方は、すでに一時間近く演奏しているのにも関わらず、疲れなど全くないかのように楽しんでいました。あの人達、体力おばけです。ほんとにアラフォー？？

相変わらず、一旦はけてから、観客の手拍子が始まってすぐ再登場し、アンコール(おまけ)の曲を演奏し始めました。私としてはもう少し休憩させて欲しいところなのですが。

アンコールは『ライドオンタイム』『mix juiceのいうとおり』の2曲。

曲の始め、斎藤さんの「Ladies and Gentlemen ライドオンターーイム」という声に、またもや会場が沸き、熱気に包まれながらの『mix juiceのいうとおり』は、いつもよりも盛り上がっていました。

楽しいだけじゃなく、元気をもらえるユニゾンのライブ。演奏後、メンバーはにこにこしてはけて行きました…

貴雄さんは手でハートを作り、愛を伝えてくれました…好……私の愛も受け取って下さい……

ぎゅうぎゅうで、自然と声が出てしまうような、とても一体感のある、楽しいライブでした！！

ただ、少し思ったのは、ライブハウスらしからぬ格好の方が少々… 私の腕に近くの人の長い髪の毛が絡みついて、引っぱってしまった場面もありました。コロナ禍の人数を制限している時とはだいぶ話が違ってきているので、ライブハウスに行く前は一度調べてからきて欲しいものですね。私もライブハウスの心構えの記事を書いてみようかなと思います。

小箱と大箱のユニゾンは違う楽しみ方があると痛感した1日でした。小箱でユニゾンを見れるのは、田舎住みの特権です…！

都会にお住まいの方も、都合が合えば、地方にもきて下さいね！私は日帰り遠征常習者なのですが、遠征は慣れると苦じゃなくなります笑　躊躇っている方も是非！！